September 06, 2006

Sister Act 「天使にラブソングを」の原題を探る

Gospel Soup (11)  ゴスペル英語帳
 Sister Act 映画「天使にラブソングを」の原題を探る 

 曲のルーツ探検隊(隊員1名女性)は今日は眠いので、小ネタでブログ。
皆さますでにご存知のお話かもしれません。

 映画「天使にラブソングを」の原題はSister Act。「なんやそれだけかい」とおもわずつっこみを入れたくなるような極めてシンプルなタイトルです。

 英語でActは「行為」などいくつかの意味がありますが、新約聖書では「使徒言行録(使徒行伝)=the Acts of the Apostles」の項目のことを、the Actsとも呼びます。

 ですから、Sister Actを直訳するなら「修道女行伝」「尼僧言行録」あたりなわけで・・。でもこれじゃあ、別の系統の映画みたいになっちゃいますから、「天使にラブソングを」という邦題は秀逸だったのかもしれません。

 またSisterには、姉妹・修道女という意味の他に、『黒人女性』の意味もありますから、黒人女性(シスター)のウーピー・ゴールドバーグが、尼僧(シスター)になって大活躍というこの映画に、実はぴったりのタイトルだったんだなあとあらためて思います。続きを読む

graceshinkai at 01:36|PermalinkComments(8)TrackBack(0)ゴスペル 英語帳 | 天使にラブソングを関連の記事

September 01, 2006

In the Sanctuary のルーツを探れ

Gospel Soup (10) In the Sanctuary のルーツを探れ!

 曲のルーツ探検隊(隊員1名女性)は今日も行く。ずんずんずん。

今回は♪In the Sanctuary。この曲もコンテンポラリー・ゴスペルの大人気曲で、カート・カー(Kurt Carr)作。元気になるゴスペルの大横綱みたいな曲ですよね。
 One Church

 はてさて、歌の題名にもあるこのサンクチュアリ。
 多くのクワイヤでもよく歌われている曲らしいのに、なぜか知られてないこの歌詞のルーツ。元ネタはずはり、旧約聖書の詩篇にあります。

 サンクチュアリとは、辞書や聖書では「聖所」「聖域」と訳され,宗教的に重要な場所・聖なる場所を指したりします。特に旧約聖書時代には、神殿の構造として、中央にサンクチュアリ(聖所)がありました。でもこの歌の場合の、サンクチュアリとは→

 旧約聖書の詩編150と詩編134の「英文」を、あなたも私もさあチェック!

<詩編150>
 Praise the Lord! Praise God in His sanctuary
(神をほめたたえよ!神の聖所で、神をほめたたえよ。)

<詩編134.2>
 Lift up your hands in the sanctuary, and praise the Lord.
 (聖所に向かって手をあげ、主をたたえよ。) 新共同訳『聖書』より

 なんや〜歌詞そのまんまですね。
 
 またこの歌の中では、カート・カーがリードでセリフを挟みますが、中ほどのセリフ、
"Com'on, clap your hands, all ye people
And shout up to God with the voice of triumph"
は、同じく詩編の47.1
O clap your hands, all ye people;
shout unto God with the voice of triumph. (King James Version Bible)
のところから採ったものでしょう。

 この詩編の聖句は、旧約聖書の中のことだし、具体的な神殿のサンクチュアリ (聖所)のことを指しているはずですが、以前、亀渕友香さんがこの歌の日本語版を舞台で歌っていらっしゃる時、
 「私たちがこの歌を歌う、今、この場所が聖なる場所、サンクチュアリ!」と声をかけているのを聞いて、なるほどと思いました。教会でもどこでも、自分がゴスペルを歌えば、もうそこがサンクチュアリ。キッチンでも道路の真ん中でも、世界の中心でも(笑)・・というところだと思います。

 私は、個人的にサンクチュアリを「私たちを包む,聖なる神の愛の護りのシェルター」の ように,空間的?にとらえて歌ってましたが・・。
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graceshinkai at 10:58|PermalinkComments(14)TrackBack(0)ゴスペル歌の元ネタ大発掘!! | In the Sanctuary

August 30, 2006

キッチンでゴスペルを歌う

Gospel Soup (9) キッチンでゴスペルを歌う 

 おゴスペルとか、お合唱をやっていらっしゃる方が、みなさま通常ご家庭内でどのようにお練習あそばされているのか?というのが、ずっと疑問なのである。

 きちんと歌えばかなりの声量のはず。ご家族の前でも平気で歌っておいででしょうか?ご近所対策は?
 ちゃんと楽譜をみながら、楽器とかCDデッキの前で練習なさっているのでありましょうか?

 私の場合、もっぱら台所で歌っている。
 平日の昼間は仕事の曜日も多いので、夕方料理をしながら鼻歌状態(←影の声:そういうのは「練習」とは、言わないんじゃないか?)。
 気分が乗れば、菜箸片手にフリフリ。

 2年前ママさんクワイヤに入って、家でも歌を練習するようになり、毎日「♪ア〜ア〜」とやっていたら、ほどなくご近所の方から「歌をやっていらっしゃるの?」「声楽やってはるの?(そんな大げさな)」とたずねられるようになった。

 おかしいな〜。歌う時は窓もドアも全部しめ切って、声が外に漏れないようにしてるはずなのに。
 
 ある日の夕方、子ども学校から帰ってきてドアを開けるなり言った。
「たいへんだよ、ママ、今歌ってたでしょ。声、○○さんちのほうまで聞こえてるよ!台所の裏から聞こえるよ。」

 疑問が氷解。そうか・・・。たとえ窓を閉めていても、台所には換気扇があったのだ。料理をしながら、ぶい〜んと換気扇を回して歌を歌えば、ご近所に焼き魚の匂いとともに、不肖ワタクシの大声も、もれなくお届けしてしまうことになっていたのである。
 
 ああ恥ずかしい。と思って頭を抱えたのも約1時間。もう最近は開き直って歌っている。おかげさまで、最近では、市内の合唱団の定期演奏会のチラシなぞ、わが家のポストに入れていかれる方もいて、いや、めでたし。

graceshinkai at 17:39|PermalinkComments(2)TrackBack(0)ゴスペル雑記帳 

August 29, 2006

音楽を語る難しさ

Gospel Soup (8) 音楽を語る時 

 音楽評論という、文章のジャンルがあるが、実は・・読むのが苦手だ。
 
 夫がクラッシック好きなもので、その手の雑誌が手元にあったりしてパラパラめくってみる。

 「クリュイタンスの身上である古典的な平衡バランス感覚が後退し、寄形的洋式で出来た幻想を真っ向から攻めあげておりパリ音楽院Oの順フランス的な音色色彩も見事。」

 「肌触りが良すぎて感情を襞を抉るようなキワドイ解釈にはありつけないがとにかく順当勝利者といった輝かしい音色・見通しのよさ・録音のよさにはだれもが感心するはずだ。」

 「ベルクなど音がカオスとして魅力となる部分、単に言ってしまえばサウンドの快感があればなと、欲を言ってしまうのである。」

(↑雑誌『音楽現代』 2001/5 P156の新譜紹介本文から、適当に引用。漢字句読点も原文そのまま)。

 わ〜。わ〜。なんじゃこりゃあ。
 かなり意味不明にして呼吸困難(笑)。音楽にはリズムがあるが、文章にもリズムとか、読むときの息つぎの「間」というものがあってしかるべきだ。

 文章にリズムのない人の音楽評なんか信用せえへんで〜。

 ジャズ評もこれまた、難解なものが多くて、もはや日本語ではない「別言語」の世界だったりする。
 CDの解説で「グループ感きてる」「これはもうヘビロテのCD」とか、こういうことばも実は私は苦手。

 つくづく読んでいて楽しい音楽評なんて、ほんのほんの一握りだ。

 今日は、自分のことを120%棚上げして書いてしまった。

 わかりやすく楽しいが、リズムも品性も個性もある・・そんな文章にあこがれる。

 


graceshinkai at 03:42|PermalinkComments(7)TrackBack(0)ゴスペル雑記帳 

August 26, 2006

カーク・フランクリン(Kirk Franklin)のアルバムHERO

Gospel Soup (7) Kirk FranklinのアルバムHERO

 さあ!みなさん!悩ましい選択です。輸入版のオリジナル カーク・フランクリンのアルバムHEROがamazon価格で1700円前後。日本版のアルバムHERO(2006/7/26発売)は2730円。どちらを買いますか?

 でもこれ、値段だけでは単純比較できません。日本版のほうは、日本版ボーナスCD付きの2枚セット!。で、その2枚目にはStompもはいっているし、何といってもあの!ゴスペラーズが、名曲Lean on meをKirkと一緒に歌った1曲も入っているのであります。

 で、私は日本版の方購入。輸入盤より1000円高いけど、その価値はあった。

 まず日本版の解説ブックがとても丁寧な作りになっている。歌詞の日本語対訳はもちろんのこと、今までもっぱら英語のWebで読んでいたKirkの半生も載っているし、ゴスペラーズメンバーのコメントも載っていて、メンバーの一人ひとりが、ホントにKirkのことを敬愛していて、今回のコラボレーションを心から喜んで誇りに思っていることが伝わってきた。まずはどんな感想よりも、こうした企画が実現したことを、一緒に祝福したい。

 実を言うと、最初Kirk+ゴスペラーズ版のLean on meを聞いた時は、ちょっともの足りない気がした。なにせオリジナルのLean on meが、先に耳に刷り込まれているもんで(笑)。オリジナルはU2のボノが入って男性ソロ・女性ソロ+Kirkにクワイヤがついて、もう声が絡み合う〜絡み合う〜絡み合ってねっとり高みに登りつめて、あ〜れ〜髪振り乱してゆれるせつなさ(説明長いな〜)〜みたいな感じ。

 だからどちらかと言えば、Take6的なサウンドのゴスペラーズ版Lean on meを聴いた時は、あっさりした印象だったのだ。でも、これも聴きこんでいくと、1日目:慣れてきた!2日目:また聴いてしまった。3日目すごくいい!4日目:しびれる!と思えて来たから不思議。

 さて本体のKirkのHEROのほう。以前の「俺の音楽で、ゴスペルミュージック界に殴り込みかけちゃる。」みたいな、挑発的な面がなく、角がとれた感じがする。

 1曲だけ紹介。なつかしの85年の「Shout」の曲を下敷きにしたLet it go。
曲だけ流して聞いているとすてきだが、Kirkの独白は、ドキュメンタリー映画のコマ割映像を見るように重い。重く切ない。

 モノクロの映像が見えるような独白。その白黒の映像の中で、身を切って心から赤い血が流れるのをそのままにしたような、Shout(叫び)そのもの。彼は日本流に言うなら「業の深い人間」だ。自分の生い立ち・親に捨てられた悲しみを語り叫びながら、最後に実父も実母も赦すというストーリーのある歌。

 トラウマを背負いつつ、他者を赦すことによって自分の罪も赦されること願い、せめて自分の子どもよ、まともな人間になってくれ、と、業の連鎖を断ち切るように哀願する。深い歌である。
HERO


<カークフランクリンの衝撃告白 2006/8/5ブログに戻る>
http://graceshinkai.livedoor.biz/archives/2006-08.html#20060805


<カーク版のLean on meのビデオ映像 フル映像が無料で見られます!!!>
http://www.youtube.com/watch?v=sgqts0rJRxc&mode=related&search=

graceshinkai at 00:42|PermalinkComments(3)TrackBack(0)カーク・フランクリン(Kirk Franklin)の話 | ゴスペルCD/DVD