October 2006

October 29, 2006

ブルックリン・タバナクルの女性ディレクター:キャロル・シンバラ

Gospel Soup(22) ブルックリン・タバナクルの女性ディレクター
              キャロル・シンバラ (その1)

 
 このトップの写真は、ブルックリン・タバナクル・クワイヤ(The Brooklyn Tabernacle Choir)の、ディレクターであるキャロル・シンバラ(Carol Cymbala)さんです。
ディレクトするキャロル

 写真からもエネルギーのほとばしりを感じます。どうですか、素敵でしょ。
 
 あちこちのwebで宣伝されていますが、ブルックリン・タバナクル・クワイヤの中の選抜メンバー?The Brooklyn Tabernacle Singersが、来年2007年2月に、再来日します(神戸・名古屋・東京)。

公式Info: http://www.bts-live-in-japan-2007.com/index.html

また、リレーワークショップもあるそうです。
 http://www.bts-live-in-japan-2007.com/kobe/ws.html
 
 ブルックリン・タバナクルは、大ファンでよくご存じという方も多いと思うのですが、今回はこのCarolさんのことを書かせていただきます。

 
 今やグラミー賞6回受賞。275人のクワイヤメンバーをかかえるブルックリン・タバナクル・クワイヤ。

 そのクワイヤをディレクトし、数多くの名曲を生み出したこのCarolさんが、教会に夫と共に赴任した当初は、
 なんと実は楽譜も読めなかった!という事実をご存じでしたか?
 
 ちなみに私がその事実を知ったのは、つい1週間前でした(←いやあ、素人なもんですみませんね。)続きを読む

October 23, 2006

Joe Pace ♪Shake the Foundation

Gospel Soup(21) Joe Paceの ♪Shake the Foundation


 なぞなぞです。

 「女性がお化粧をする時に歌いたくなるゴスペル・ソングはなんでしょう?」
 
  しーん もう今日のブログタイトルからして、答えはバレバレですね。
Joe pace
 それはJoe Pace(ジョー・ペイス)の♪Shake the Foundation(シェイク・ザ・ファウンデイション〜大地を揺るがせ)

 え?なぜかって、男性の方に解説すると、女性が顔につける肌色のリキッドファンデーション(液体タイプのおしろい)の容器の注意書きには、必ず書いてあるんですよ。
 
 「よく振ってから、お使いください
 ♪シェイク・ザ・ファンデ〜ション・イェ〜〜(笑)
  
  ・・さらに、しーん
  
 気を取り直して、本日のゴスペルのルーツ探検隊(隊員女性1名)は、Shake the Foundationのルーツ探検。まあ、あまりにノリノリで楽しくて、歌詞の意味なんてどうでもよくなってしまいそうな歌です。続きを読む

October 20, 2006

ゴスペル界に果たしてイケメンはいるのか?

Gospel Soup (20)ゴスペル界にイケメンはいるのか?

 カーク エボニー雑誌 前回のブログ(2006/10/14)が好評で、多くの方がYouTubeで、ゴスペル映像を楽しんでくださったようでなによりでした。それなら動画じゃなくて、フォトジェニックなハンサム男性は、ゴスペル界にいるのだろうか、と思ったわけなんですが。
 
 そうそう!まず、現在発売の米国の黒人系雑誌『EBONY(エボニー)』11月号で、カーク・フランクリン(Kirk Franklin)が、妻と共に表紙になっています。続きを読む

October 14, 2006

YouTube ゴスペルお宝映像大発掘

Gospel Soup (19) YouTube ゴスペルお宝映像大発掘


 知ってい人は知っているYouTube。知らない人は知らない(あれ?当たり前?)なのが、アメリカのサイトYouTube。

YouTube

 オンライン上で動画を共有、閲覧できるシステムを持ち、たいていの映像は無料で見ることができます。動画は基本的に、ユーザーの投稿によるもの。10月9日、米国GoogleがYouTubeを16億5000万ドルで買収することで合意したことが大きなニュースになりました。買収前の10月2日号の雑誌AERAにも、テレビを超えるYouTubeの見出しで、記事になっていました。

 はっきり言うと、このサイトはゴスペルファンにとっては、まさに宝の山です。

 たぶん初めて見る方は、「こんなのが、無料で見られるの???@」と、目からウロコなのではないでしょうか。もちろんこうした映像は、ほとんどが著作権・肖像権無視の投稿によるもので、著作権問題は、なしくずしになっている状態。(アメリカって、著作権に意外にルーズなんですね。

(2006/10/31の追記。YouTubeは著作権觝触する動画を、どんどん削除しはじめました!下記のデータもいずれみられなくなるかも!)続きを読む

October 08, 2006

マヘリア・ジャクソン自伝を読んで

Gospel Soup (18) マヘリア・ジャクソン自伝を読んで

マヘリア・ジャクソン その2 『マヘリアジャクソン自伝』彩流社 (1994)

 実のところ、私が本当にマヘリア・ジャクソンを好きになったのは、この本を読んだあとなのである。
 
 なにしろ初めてマヘリアの歌を聞いたときは、感動ではなく驚きだった。その最初に聞いた曲というのが、彼女のSilent Night(きよしこの夜)で、CDデッキから流れてきたのは
サ〜イレンッ ナ〜イッ! ホ〜リ〜ナ〜イッ!
という、泣く子もだまる地鳴りのような、あの低く深いコントラアルトの声だったからだ。
 
 その時私は「これ、どこがサイレント(静かな)ナイト(夜)なの?サイレントというよりは、火事場のサイレンみたいじゃん。ぜんぜんクリスマスっぽくない」(←実は口が悪い)と思ったものだ。

 その後、私もゴスペルサークルにも入り、1940年代〜60年代のゴスペルのオムニバスCDを、ちょくちょく購入するようになったのだが、なにせマヘリアは「ゴスペルの女王」。1枚のCDの中には、必ず彼女の曲が数曲入っている。しかしなにせ音源は古いし、バックコーラスの声が好きになれなかったりで、そこそこに聞き流していた。
 
 しかし、やはり彼女の声は耳に残る。最初に彼女のSilent Nightを聞いた時の状況も、そしてその時に、自分が部屋のどこに立っていたかまで覚えているし、知らず知らずのうちに、彼女の声が私の頭の中で、勝手にスイッチがはいって、Down by the Riversideを奏でたりするのである。

 かつて人々が、彼女の歌に熱狂したことは知っていた。だけど、彼女の歌の何が、人々をそこまで熱狂させたのかが理解できず、だからずっと「何なんだ?この人は?」と思っていた。

 さて、『マヘリアジャクソン自伝』である。続きを読む

October 01, 2006

ゴスペルの女王 マヘリア・ジャクソン

Gospel Soup (17) マヘリア・ジャクソン その1

 ゴスペルの女王『マヘリア・ジャクソン自伝』彩流社 を読んで、数日間かけて書いた原稿が、一瞬にしてコンピュータの不都合にして消えてしまい、失意のずんどこ、いや、どん底のシンカイでございます

 というわけで、本日はとりあえず、気を取り直して、彼女のビデオ映像情報のみ、先行ブログupいたします。mahalia Jackson 1

マヘリア・ジャクソン (Mahalia Jackson)  
1911年、ニューオーリンズに生まれる。
 響き渡るコントラ・アルトの歌声。いにしえの故郷アフリカを思わせるようなビート感。黒い大岩を思わせる容貌。何にもゆるがぬ篤い信仰に裏打ちされたストレートなゴスペル。ゴスペルの女王と称される。
1950年、カーネギー・ホールでコンサート 
1960年、ケネディ大統領の就任前夜祭で歌う。
1963年、公民権運動さなか、ワシントン大行進の日、大群衆を前にキング牧師の"I have a dream"の演説の前にゴスペルを歌う。
1971年、来日し、天皇の前でもゴスペルを披露。
1972年シカゴにて没。

1958年のニュー・ポート・ジャズフェスティバルに彼女が出演した時のもようが、「真夏の夜のジャズ(Jazz on a summer's day)」という記録映画になっています。
その映像を含めて、歌っている彼女の姿が、以下のYou Tubeというネット上の動画配信サイトで見ることができます。(フル歌唱/無料/ダウンロードなしで見られます)
1b9de835.jpg

 私たちの世代からすれば、マヘリア・ジャクソンはもはや、歴史上の人物ですが、その歴史上の人物が歌う姿を見ることができる貴重な映像です。続きを読む