In the Sanctuary のルーツを探れ名曲 Total Praise徹底解剖

September 06, 2006

Sister Act 「天使にラブソングを」の原題を探る

Gospel Soup (11)  ゴスペル英語帳
 Sister Act 映画「天使にラブソングを」の原題を探る 

 曲のルーツ探検隊(隊員1名女性)は今日は眠いので、小ネタでブログ。
皆さますでにご存知のお話かもしれません。

 映画「天使にラブソングを」の原題はSister Act。「なんやそれだけかい」とおもわずつっこみを入れたくなるような極めてシンプルなタイトルです。

 英語でActは「行為」などいくつかの意味がありますが、新約聖書では「使徒言行録(使徒行伝)=the Acts of the Apostles」の項目のことを、the Actsとも呼びます。

 ですから、Sister Actを直訳するなら「修道女行伝」「尼僧言行録」あたりなわけで・・。でもこれじゃあ、別の系統の映画みたいになっちゃいますから、「天使にラブソングを」という邦題は秀逸だったのかもしれません。

 またSisterには、姉妹・修道女という意味の他に、『黒人女性』の意味もありますから、黒人女性(シスター)のウーピー・ゴールドバーグが、尼僧(シスター)になって大活躍というこの映画に、実はぴったりのタイトルだったんだなあとあらためて思います。

 それにしても「天使」が邦題につく映画はたくさんありますね〜。ゴスペルソング満載の映画に、ホイットニー・ヒューストン主演の「天使の贈り物」というのもありました。いい曲がたくさん入ってます。

 こちらの原題はThe Preacher's Wife (説教者(牧師)の妻)。ついでにこの映画の元ネタをさぐると、1947年のThe Bishop's Wife(カトリック司祭の妻。邦題:気まぐれ天使)という映画にたどりつきます。ふむふむ。
Bishopカトリックの司祭 を⇒Preacherプロテスタントの牧師さん に変えて、ストーリーも焼き直して映画を作ったというわけですね。な〜るほど。


 曲のルーツ探検隊(隊員女性1名)。本日は、曲ではなく映画タイトルのルーツ探検にいそしんでしまいました。次回は、どの曲のルーツ探検となるか!!探検の旅はまだまだ続きます。ずんずんずん。

<このGospel Soupブログ内における『天使にラブソングを』関係記事>
♪Hail Holy Queen (その1)歌詞・訳(2006/11/13)
 http://graceshinkai.livedoor.biz/archives/2006-11.html#20061113

♪Hail Holy Queen (その2)ラテン語の秘密(2006/11/17)
 http://graceshinkai.livedoor.biz/archives/2006-11.html#20061117

♪I will follow him のツールを探れ(2006/8/24)
 http://graceshinkai.livedoor.biz/archives/2006-08.html#20060824

♪ラッパー英語はつらいよ〜Joyful Joyfulのラップ (2006/8/23)
 http://graceshinkai.livedoor.biz/archives/2006-08.html#20060823

♪Oh! Happy Dayの元歌の賛美歌 (2006/8/21)
 http://graceshinkai.livedoor.biz/archives/2006-08.html#20060821

<天使にラブソングを関係の英語歌詞リンク>
 http://www.stlyrics.com/songs/s/sisteract9707/joyfulljoyfull320853.html

天使の贈りもの




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この記事へのコメント

1. Posted by zucca   September 06, 2006 14:06
おおっ!!すごく分かりやすーい!!
確かに「天使にラブソングを・・・」ってホント、上手くもっていったな!!という感じですね。

あの映画の内容で「修道女行伝」とか「尼僧言行録」という邦題だったらと思うと・・・ププッと笑ってしまいました。中国映画みたい。
なんだかウーピーではなくキョンシーが出てきそうです・・・(笑)
2. Posted by しんかい   September 06, 2006 16:43
zuccaさん、こちらのブログにも来てくださったのですね。ありがとうございます。「ウーピーではなくキョンシーが出てきそう」ってわ〜はっはっは!なるほど〜。zuccaさん!なんていい味のコメント!ゴスペルスープに味付けをいただきまして、感謝です。
3. Posted by hana   September 06, 2006 23:13
mixiの足跡からきました!

私はクリスチャンではないですが、SOUL,R&B,ゴスペル大好きです。(ゴスペラーズも好きです)

ブログ、興味深く楽しく読みました!
とくにカーク・フランクリン!!
ポルノ中毒だったとは・・・
私はカナダに住んでいるので、日本盤の彼の新譜、ほしいんですが、そうなると簡単に購入できない・・・
でもしんかいさんのこのブログを見てますますほしくなりました!

STOMPも大好きだったのにCDを手放してしまって・・・いまは廃盤になってしまった様子。
なんとかまた手に入れたいと思っています。
4. Posted by しんかい   September 07, 2006 05:15
hanaさん 書き込みありがとうございます。カナダにお住まいなんですね。カナダだと逆に日本では入手できないCDが色々あったりして!?
また、ブログ遊びにいらしてくださいな〜。楽しいカナダ情報も?お待ちしております♬
5. Posted by おっちー   September 07, 2006 23:16
しんかいさんこんばんは☆
そういえば「天使にラブソングを」って邦題だったんですね(^^;

なんだかあまりにぴったりで違和感が無かったので改めて秀逸なタイトルだったのですね♪

それにしても「修道女行伝」という直訳タイトルには笑えますね(爆)
6. Posted by しんかい   September 08, 2006 04:50
おっちーさま。書き込みありがとうございます〜!
タイトルを直訳できなかった映画会社の人の苦労がしのばれますよね〜。
よく考えると「天使にラブソングを」っていうのも、意味がわかるようなわかんないようなタイトルで(笑)、まあそこがいいんでしょうが・・・。
おっちーさま、またのブログご来店(アレ?店なん?)お待ち申し上げます。
7. Posted by べちゃん   September 08, 2006 14:06
えみぞーさんのブログで森村桂ネタを書いていたのは、もしや、あなたでは?と思いやってきました。はじめまして、だと思います。

ゴスペル仲間だったのですね。

原題も意味も知りませんでした。それと、チェスのビショップが、カトリック司祭、というのが新鮮でした(って無知を告白してどうする、って)

ゴスペルに限定したブログをやってはるんですね。すばらしい。ネタが続くことに感動。知性派、ですね。憧れだわ。

またきます。
8. Posted by しんかい   September 08, 2006 17:29
べちゃん様

あらためましてはじめまして、こんにちは。そうなんです。えみぞーさんのブログでは、よくべちゃん様のコメントを拝読しているので、はじめてお会いした気がいたしませんが(笑)、今後ともどうぞよろしくお願いします。

知性もないし「こんなゴスペルネタを調べてる暇があれば、歌の練習しなくっちゃ〜」と自分でつっこみをいれつつ、でもなんか気になると、調べて遊んでしまうやっかいな性格です。

またべちゃん様のHPにも伺いますね。ではでは。

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