Hail Holy Queen(その2)あのラテン語の秘密 Hail Holy Queen (その3)歌詞に出てくる天使たちとDalon Collins

November 19, 2006

ライブのハシゴ:SOUNDS OF BLACKNESS→新井深絵さん

Gospel Soup (27) ライブのハシゴ

 今回は、Hail Holy Qeen(その3)を書くはずだったけど、今日はそんなもん、書いてられますかいな。

 なぜなら昨夜、予想もせずに素敵なライブを二つもハシゴ鑑賞してしまったから!
 ライブを1日に2件なんて、人生初めての経験ですわ。感動が冷めないうちに書いておきます。
 
 まずは大阪ブルー・ノート♪での、SOUNDS OF BLACKNESS(サウンズ・オブ・ブラックネス)のライブ。
Sounds of Blackness


 当初、忙しくて行けないなあと思っていたのですが、先週「予約した券が余っている」と、Kateさんからお話をいただき、これは逃してはいけないっと、急きょご一緒させていただきました。(お誘い、本当にありがとうございました。まとめて予約をしてくださったというEverlasting JoyのBeeさんも、ありがとうございました。

 それで・・・んも〜。素敵でしたわ。私はSOUNDS OF BLACKNESSって、実はCDは1枚持ってただけで、しかもあんまり聴かずに、ケースに眠らせてたんです。Love Trainという曲だけ耳に残ってたけど、あとはなんだかピンとこなくて。ところがまあ、実際に生で聴くとどうでしょう!
 
 本当に、グループ名のSOUNDS OF BLACKNESSって、ほんとそのまま。黒い肌にまとった黒い衣装に、飛び散る汗。

 リズム。ビート。声もハーモニーも、ショーマンシップも、楽器の音も振動も祈りも。
 ステージから投げかけられるものすべてが、そのまま体にも心にも伝わってきました
 客席もステージも、なんて熱いこと!。

 感涙にむせぶ人、最初っから立って踊ってる人。飲み物や食べ物がのってるテーブルわきでみんな踊るから、あっちこっちで、グラスを倒す人続出(笑)。
 
 ショー半ばで、日本語の「上をむいて歩こう」と、その英語版「Sukiyaki」のデュエットという、日本向けの、心にくい演出もありましたよ。
 
 そして今回一番、私の心に沁み入ったのは、キーボードのBilly Steeleが歌ったGod Caresという曲。すっかり涙腺がゆるくなり、Billyの歌ってる顔がもっとみたい!顔がみたい顔がみたいっ!と、思ったのだけど、なにせ座ってキーボード弾きながら歌ってるから、見えにくい見えにくい。おまけに一番前の客席では、某Beeさんのビッグサイズな背中(失礼いたしました)が、揺れていらして、さらに見えない見えない見えないよ〜。
 
 しゃあない、途中から私も立ち上がって、踊りながらBilly見てました。
 
 Billy Steeleという人は、きっと「熱い(あつい)」というより、「篤い(あつい)」人ですね。大きな体で、心からあたたかい表情で歌ってらして、なんかゴスペルの人だけど、柔和な黒い大仏見てるみたいな感じでしたよ(笑)。
 
 ステージのあと、これまた思いがけず、このブログを読んで下さったり、コメントをよせてくださっている方と、実際に何人かお会いすることができて、さらに感動。
 
 そして、そこからがまたすごかった。Kateさんが「このあと、9時から新井深絵さんのライブがあるんやけど、行ける人は行く?」
 
 えっ!?新井さんのライブがあるんですか?「行きます!行きます!行きますよ」
 
 新井深絵(あらい みえ)さん。
 関西でゴスペルやっていらっしゃる人にとっては、有名人ですね。2005年のゴスペル・アウォードで、ベストソリスト賞を穫って、私はその時初めて歌声を聴いて以来の大ファン。その時は、Rizenの♪View the Cityのソロを歌ってらしたのだけど、元歌のRizenのリードより、100倍よかったと言えば、わかっていただけるでしょうか?
 
 歌が死ぬほど巧いだけでなく、手ぶりも表情も、体の動きも、声の出し方も英語の発音の崩し方も、ことばにあらわすことのできない表現力を持った方。2005年のゴスペル・アウォードでは、完全に客席の空気を変えてしまった。新井さんが歌い終わったあとは、客席のあちこちで「うまいね〜。すごいね〜」というささやきが聞こえたほど。ステージの場数を踏んだ力量の差を見せつけられたような数分でした。
 
 この新井さんのライブなら、行きます行きます。終電に間に合うか心配だけど
 
 梅田から、電車でライブ会場まで5人で移動して、たどりついたクラブ?は、深紅の壁面、キラキラの装飾。ここはどこ?私は誰?
 ちなみにお手洗いは、深紅のカーテンのついたドアで、中は銀の鏡張り(キャー)。
 
 新井さんご本人のご了承を得て、ライブのことを書かせていただくと。
 
 いやあ〜。曲すべてを堪能させていただきました。小柄な方なのに、ステージに立つとものすごく大きくみえるな。なんでこんなに巧いんだろ。

 日本語で、ご自身のお母さまのことを歌ったオリジナル曲、♪Dearを歌われた時は、もう涙じょろじょろでございました。英語での歌も素敵だけど、本当に日本語も美しい。
 
 そして今回、はじめて新井さんのトークも聞いたけど、面白いのなんのテンポのいいの。ダテに関西人やおまへんで。
 
 バンドの皆様との雰囲気もとってもよかったな〜。新井さんが、バンドの皆さんをとても愛していて、バンドの皆さんも新井さんのことが大好きという、互いの才能へのリスぺクトと愛情が、よく伝わりました。
 
 そして、さらに聴いてぶっとんだのが、ピアノニストの「まゆみさん」。
 この方は全身がピアノ。。。いや違うな。

 まず体全身が音楽で、その音楽と一体になった肉体の手の先にピアノがくっついてるような方。繊細にしてエキセントリック。バネみたいに体をゆらして、ピアノを弾くの。アンジェラ・アキも真っ青よ。こんな女性、初めてみました。

 新井さんといい、このまゆみさんといい、本当に音楽の女神のギフトを一身に受けたようなミュージシャン。もっともっと、この方々の音楽が、多くの人に伝わることを願います。
 
 実は、SOUNDS OF BLACKNESSのライブのあと、少し寂しかったんですね〜。ああ、やっぱりこういう音楽は、ブラックの人のもので、私たちがいくら、ブラック風やってもマネできない。私の貧相な体には、あの声もリズムも宿らないって思ってたんですが。
 
 でも、新井さんの歌を聴いたら、そんなことはどうでもいいわと、元気になりました。ブラックでもホワイトでもイエローでも、素敵な歌は素敵。それだけ。
 
 すごい1日だったな〜。こんなすごい日になるとは、思わなかった。
 Kateさんをはじめ、周りの方々には、本当にありがとうございました。
 
 あ、あと夜遊びをゆるしてくれた夫にも、心から感謝感謝(と、言っておかねばなりません。今度また、外出したいから)。

 <SOUNDS OF BLACKNESS>
 http://www.soundsofblackness.com/

 <新井深絵さん>
  http://www.araimie.com/
 

graceshinkai at 16:16│Comments(14)TrackBack(0)ゴスペル雑記帳 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ロン@ゴスペル   November 19, 2006 22:42
ゴスペルのおかわりは胸が一杯になったでしょう(*^^*)

あぁ、いつかゴスペルライブ聴き放題してみたいっ!!

SOBは大分前になりますが、北海道の美瑛で聴きましたよ♪
当時も大迫力でした!今も凄そうですねぇ(^^)

新井さんはRizenよりも凄いんですか!
興味シンシンです!

とにかく素晴らしい一日良かったですね♪
2. Posted by mayu   November 19, 2006 23:19
関西もゴスペルが盛んなんですね! 本物のゴスペルに触れられて、うらやましいです。長野にも
とっても上手なグループがあるけれど、本物のフィールはその国の人しか出せないのかもしれないと、
限界を感じる・・・今日この頃。
 
3. Posted by しんかい   November 20, 2006 03:11
ロン@ゴスペル様

>あぁ、いつかゴスペルライブ聴き放題してみた
>いっ!!

ええっ?いつもロンさんは、ゴスペルライブ聴き放題してらっしゃるのではっ(笑)?

>SOBは大分前になりますが、北海道の美瑛で聴きま
>したよ♪

ん〜!!前回は北海道の美瑛!!!に来日したんですか。それはそれは存じませんでした。10年前くらいですか?きっとGaryさん以外のメンバーは、前回と今回とだいぶ変わってるんでしょうかね。
4. Posted by しんかい   November 20, 2006 03:15
>mayu様

こんにちは。はじめまして!?ですよね。書き込み感謝いたします。

>関西もゴスペルが盛んなんですね!
いやあ、私もゴスペルは始めたばかりですが、関西は「ゴスペルに熱い方」がたくさんいらっしゃるなあと、つくづく、一昨日のライブでも思いました。

また今後とも、当ブログよろしくお願いいたします。
5. Posted by emizo   November 20, 2006 04:37
素敵な一夜だったんですね〜♪

>でも、新井さんの歌を聴いたら、そんなことはどうでもいいわと、元気になりました。ブラックでもホワイトでもイエローでも、素敵な歌は素敵。それだけ。

なんてすばらしい! そう思える人との出会いは、奇跡のようですね。新井深絵さんかぁ〜チェック、チェック…。

なによりも一番興味をそそられたのは。。。新井さんが歌ってた京橋のライブハウス。すげ〜な。化けの皮をひんむかれそうなコヤですね。
6. Posted by しんかい   November 20, 2006 06:25
>emizo様

今回私は、ラッキーにも棚ボタ状態で、ライブを観ることができたのですが、emizoさんはじめ、みなさんお誘いあわせて、観戦に行きたいですっ!

emizoさん、演劇やってらしたから、各地のハコにはお詳しいでしょ。あの深紅のベルベットのライブハウスね。んも〜、驚いていいのか笑っていいのか(笑ったけど)、よくわからない内装・外装でした。音はとってもきれいに響いてましたけど。はい。
7. Posted by Shogo   November 20, 2006 17:15
グレースさんのこどもに返ったような、はしゃぎぶりが手に取るようにわかる、生き生きとした日記で読んでるこっちも嬉しくなってしまいました。ほんとうに、大興奮の一日だったのですね。CDもいいですけど、やっぱりライブはたまりまへんなぁ。
Hail Holy Queen (その3)は、まだまだ先でいいですよ。しばらく、余韻にひたっておくんなまし。

最後にちゃんと旦那様に感謝されていらっしゃるところが、また泣けました。また実現しますよ。きっと!
8. Posted by しんかい   November 20, 2006 18:29
>Shogo様

毎度ご来店、ありがとうございます。Shogoさん、書き込み方が、だんだん関西弁まじってきてますがな(^^)。
いやいや、ホント、いい一日でした。こういう日は、ぜんぜん疲れないから不思議です。

 ちなみに、「グレースさん」っていうのを、このブログだけ見て下さってる方に説明申し上げると、ほかのネット上のサイトで、わたしは、ずーずーしくも「グレース・しんかい」と名乗っているのでした。
 たとえば、ゴスペルマガジンのサイト↓をごらんください。
http://www.edita.jp/gospel/
9. Posted by おっちー   November 20, 2006 23:28
しんかいさん こんばんは☆
いいなーーーーSOB!

さんざん行こうかどうか迷った挙句今回は
見送りました(:;)
でもしんかいさんのブログを読んでえらい後悔しております(><;)

やっぱり迷ったら行かないとね(^^;)
10. Posted by しんかい   November 21, 2006 10:10
>おっちー様

>さんざん行こうかどうか迷った挙句今回は見送りました(:;)

いや〜!関東から大阪まで「行こうか」と迷うだけでも、私からみればすごいです♪それにしても、ゴスペルファンの皆様の、フットワークのよさと情熱は、すごいですね。

今回、私と同じ座席テーブルに座ってらした方は、みなさんこの前のSOBのGaryのワークショップは、トーゼンのごとく参加済。アメリカ!へのゴスペルツアーに参加なさった方も何人かいらしたし。。。

東京から今回のライブにおいでになって、SOBの17日・18日のライブ2日共見た!という方もいらっしゃって、お話を伺うだけで、びっくりでした。
11. Posted by まる   November 26, 2006 07:29
しんかいさんに2005年のゴスペル・アウォードでの新井深絵さんの話を聞いて、
聞きたい〜〜っておもっていたんですよね。天保山ゴスペルフェスティバルで歌声を聞かせていただくことができました。
登場した瞬間からきらきら。みんな大歓声!!
そして、新井さんが歌い始めた時、正に

>完全に客席の空気を変えてしまった。

という瞬間を目のあたりにしました… 
ゆっくり堪能できるなんて、しんかいさんうらやましいっ!
12. Posted by しんかい   November 26, 2006 17:19
>まる様

どもども〜♪いやあ、私は逆に、天保山ゴスペルフェスティバルに行けなかったので、残念がっていたのですが、ちょうど今回、新井さんオンステオージ!をみることができて、超ラッキーでした。

>登場した瞬間からきらきら
ほんとに、歌がお上手なだけでなく、華があって素敵な方ですよね。隠れファンクラブつくりましょー。

13. Posted by kate   November 26, 2006 22:45
遅ればせながら、一緒に2つもライブ行けて、
ほんまに良かったね!
私は、誘った人達の事をほっておいて、
ずっと踊り続けていたのでありました。
Garyとも、Billyとも、深絵ちゃんともハグハグ出来て、
感涙の一夜でした。
また、一緒に熱い夜を過ごしましょう!
そして、ほんまに素敵なライブ鑑賞記をありがとう!!
14. Posted by しんかい   November 27, 2006 00:31
>kate様

書き込みありがとうございます。
あらためて「あの夜(むふふ)」は、本当にありがとうございました。

いやあ、すごいわ。あの日kateさん、踊りっぱなしで、わたしの何倍も体脂肪燃やしてらっしゃったでしょ。

次回、SOBのライブに行けたら、次回はBillyを狙い撃ちで、私もハグハグにいきたいものです。ああ、でも向かって一番左端にいたBassの声の男の人も、かっこよかったしな〜。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Hail Holy Queen(その2)あのラテン語の秘密 Hail Holy Queen (その3)歌詞に出てくる天使たちとDalon Collins