聖者の行進Put Your Hands Together!

March 26, 2007

ビジュアル系?フレッド・ハモンド(Fred Hammond)

Gospel Soup(46) ビジュアル系?フレッド・ハモンド

 このバイクにまたがった革ジャンの男性は、ゴスペル歌手フレッド・ハモンドFred Hammond motorcycle


 以前のブログでゴスペル歌手の年齢を調べていたとき、フレッド・ハモンドの年齢が当初サーチできなくて、検索の上手な夫にヘルプを頼んだことがあった。心優しき夫はゴスペルファンでもないのに、検索をはじめたものの、次から次へと出てくるのは、どアップになったフレッド・ハモンドの顔・顔・顔・顔ばかり。とうとう
 
き、君は、こんな男が好きなのか!?

 と、すっかりあきれられてしまった。そして私のほうも「いや〜その〜この人、一応有名で、日本にもいっぱいファンの人がいるのね。だからデータに載せときたいのよ。」と、苦しい弁明をしたのである。

 これ以上多くは語るまい。ただ夫を混乱させるようなご尊顔でありながら、CDアルバムのジャケットに毎回、自分の姿の写真を載せているフレッド・ハモンド。顔の露出が好きなんだなあとは思っていたが、さすがにこの大型バイクにまたがった写真を本で見たときは、「いったい何があったのか?」と、クラクラした。

 

 

 このバイク写真の出典は、『Uncloudy Days〜The Gospel Music Encyclopedia』という書籍。ロンさんに教えていただいた本で(いつも色々なことを教えて頂き、感謝しております)、ゴスペルの人物百科のようなとても楽しい本である。ただし、本書は、ゴスペルのスピリットを感じる本ではなく、どちらかといえば、ゴスペルのトリビアを楽しむ本で、その中に所収されている写真の中の1枚というわけだ。

 その本によると、フレッド・ハモンドは無類のオートバイ(motorcycle)好きで、バイクならずとも車輪のついたものは何でも好き。そして、こうしたサイクル類が、デトロイトの地域の人々との交流に、一役買っているとのこと。
 
 要は教会に来ることのない層にも、街で神のことを伝えることができるという事で、バーの外で、フレッドがバイクに乗って座っていたところ(←ここの英単語は、bikeとなっている。普通英語で、bikeと言えば自転車だが、まさかバーに自転車では行かないだろうから、ここのbikeはオートバイだろう)、女性がやって来て、彼に話しかけてきたエピソードなどが紹介されている。そういえば日本にもハーレーに乗って、全国布教するアーサー・ホーランドさんとか、いらっしゃいますね。
 
 とにかく、そういう経緯でバイクに乗った写真が掲載されていたのだ。やれやれ、ちょっとだけ納得してホッとした。私はてっきり彼がなんだか、勘違いしたビジュアル系を目指しはじめたのかと、びっくりしましたよ。
 
Fred Hammond 2 フレッド・ハモンドは「ゴスペル界のスティービー・ワンダー」と呼ばれる事があって、私は顔が似ているからだとずっと思っていたのだが(最近、ロングヘアーにして、ますます似てきたでしょう?)、「The GOSPEL VOCAL12月号増刊」(2003)の中で、原島裕之さんが、その二人に共通する心は「努力する天才」だからと述べておられる。ふむふむ、勉強になります。
 
 音楽的な努力と革新的な数々の試みが、「努力する天才」というフレーズにつながるのだろうが、先の『Uncloudy Days』には、フレッド・ハモンドの生い立ちも書かれていた。彼は幼少の頃に、父親を亡くしたのだそうだ。母親が教会のミュージシャンだったことで、教会には通っており、12歳の時には教会のクワイヤで歌い始め、最初のベースギターを買い与えたのも、この母親だったらしい。
 1980年代に、ワイナンズバンドのベース奏者として、オーディションに受かり、脚光をあびるようになる。その後、デトロイトに戻り、かのクワイヤCommssionedを立ち上げ、それからの彼は、メジャー路線一直線。Commssioned解散〜ソロデビューしてからは、さらに名声を不動のものにした。その一方で、デビュー前に結婚した妻とは、離婚も経験している。
 そうか、私生活では、なかなか大変な一面があったんだなあ。
  
 フレッド・ハモンドが、非常に敬虔であることはもちろんで、彼の「曲」そのものには好きなのがたくさんあるのだけど・・・・実は頑張って何度聴いても、私は彼の声質がちょっと苦手で、なかなか音楽が心に入ってこない。そして、最近気づいたのだが、彼の歌を聴いていると、彼の大きな顔もちらつくということである
 
 いや、これは主観的な個人の好みの問題なので、どうということはないのだが・・・。それでも次回のアルバムのジャケットは、顔写真がなくてもいいんだけどなあ、DVDもついてこなくていいんだけどなあと、思ってしまうたいへん失礼な私。どなたか、同様の思いをされている女性の方は、いらっしゃいませんか?

 今回は、肝心のフレッド・ハモンドの音楽そのものについては、何にも書けずじまい。フレハモファンの皆様、大変失礼いたしました。

Uncloudy Days: The Gospel Music Encyclopedia


<映像>

Praise Belongs to You
 http://www.youtube.com/watch?v=UWJyvR7pX6I

Total Praise
 http://www.youtube.com/watch?v=SFNkCeQE-xw

Old Time Mix
 http://www.youtube.com/watch?v=Z3LsmnlJY5I
 
Commissioned時代 Ordinary Just Won't Do(これは、Fredはコーラス担当)
 http://www.youtube.com/watch?v=jX_pfh4E2fY

<♪SOWETO GOSPEL CHOIRを聴こうキャンペーン実施中
 大地のゴスペル 南アフリカのソウェト・ゴスペル・クワイヤオフィシャルHP↓
 http://www.sowetogospelchoir.com/

 当Gospel Soup内のソウェト・ゴスペル・クワイヤの記事
 http://graceshinkai.livedoor.biz/archives/2007-02.html#20070222

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1. Let The Praise Begin/Fred Hammond & Radical for Christ  [ 本日の1曲目 ]   May 05, 2009 12:02
1998年リリースのアルバム『Pages of Life: Chapter 1 & 2』に収録。2枚組CDでディスク1がスタジオ録音、ディスク2がライブ盤になっていますが、なんといってもオススメなのはディスク2。そのディスク2のオープニングを飾るのがこの曲です。ステラ賞と並んでゴスペル...

この記事へのコメント

1. Posted by かるめん   March 27, 2007 16:46
こんにちは!
毎回、こちらのブログでは、驚きがあるのですが、今日のバイク姿のフレッド・ハモンドには、別な意味でびっくりしました(苦笑)。スクープ写真ですね。いくらバイクが好きだといえども、このアングルで写真を撮らせるあたり、やっぱりご本人としては、「ビジュアルいけてる」と思ってのことなのでしょうか。あまり大きな声では言えませんが、私もあの声は・・・(ご想像におまかせします。)
2. Posted by emizo   March 27, 2007 17:22
バイク好きの人は多かれ少なかれ、こういう写真は結構撮っているはずです。ビジュアルに自信があるとか、そういう問題じゃなく…。

というのも、うちの夫がバイク野郎。忙しすぎてまったく乗れない悲しいバイク野郎。こんなふうに、下からあおったようなナルシス感たっぷりのツーリング写真がたくさんあります(アホな写真もたくさんありますが)

人格変わるんですかね?
3. Posted by しんかい   March 27, 2007 18:00
☆かるめん様

いやあ、この写真に驚いてくださり、ありがとうございます。かるめん様も、あの声はアレですか、やっぱり!?なんだか伏せ字トークみたいになっちゃいますが、ご共感いただいて、何よりうれしいです。何といっても、フレッド・ハモンドはビッグネームですからね。「これってどうなんでしょう?」って、問いかけるのが実は勇気がいったんです。今回(笑)。
4. Posted by しんかい   March 27, 2007 18:07
☆emizo様

>うちの夫がバイク野郎。忙しすぎてまったく乗れない悲しいバイク野郎。こんなふうに、下からあおったようなナルシス感たっぷりのツーリング写真がたくさんあります。

ご主人様がバイク野郎(←野郎とは、私が言ってはいけませんね)とは、全く知らなかったですよ〜!!そうだったんですか。バイク好きな方の定番、ポーズなんですね?!

いや、今回のフレッド・ハモンドのキーワードは、そもそもこのバイク写真に関わらず、「ナルシス」のような気がしてはいたのです。それがバイク写真で爆発したような・・・。いつも、ゴスペルと全く関係ない話で、失礼しております。
5. Posted by GUMBO   April 12, 2007 02:22
しんかいさん、このDVDは見ましたか?
確かに暑苦しい(ゴメン)彼が映りっぱなしですが
素晴らしいですよ!ホンマにかっこいい!
コレ見たらちょっと好きになるかも?
そう、この当時バックバンドではあのイスラエルが
ギターを弾いてますよ。

http://www.amazon.co.jp/Purpose-Design-Fred-Hammond/dp/B000LPR6CO/ref=sr_1_1/503-7184699-3108736?ie=UTF8&s=dvd&qid=1176311928&sr=1-1
6. Posted by GUMBO   April 12, 2007 02:27
↑こんなこといいつつボクもあの籠り声は得意では
ありません;;;笑

もっと苦手なのが・・・

 実は、土煮馬暗金なのです(汗 ←伏せ字で失礼
7. Posted by しんかい   April 12, 2007 04:39
☆GUMBO様
2件のメッセージありがとうございます。
このDVDは見ていません〜!情報ありがとうございます!!!そ・そ・そうなんですか?かっこいいですか?(ドキドキ。ちょっとみたい気になってきました)。イズラエルがバックなんて、贅沢ですね〜。

なんだかFree to Worshipの新しいDVDも
http://www.amazon.co.jp/Free-Worship-Live-Potters-House/dp/B000JJ5G38/ref=sr_1_2/503-5746386-6903938?ie=UTF8&s=dvd&qid=1176319656&sr=1-2
かっこいいという噂ですが、Free to WorshipのCDのほうしか私は持ってなくて、このCDにおまけのDVDがついてて3曲入ってるんですが、それも怖くてDVDは封印したまになっていたんです。まずは映像はここから攻めてみますね。

>土煮馬暗金
わはは。私も今後、この伏せ字で使用させていただきます。土煮の声も私はかつて苦手でしたが、彼の声には「馴れた」んですよ(笑)。不思議ですね。
8. Posted by marious   October 28, 2009 12:58
フレッドハモンドは、Comissionedの時代から
大好きでした。6年前にゴスペルバンドを
作って吉祥寺の曼荼羅IIでLets Praise Beginを
やったらめちゃくちゃ受けました。





9. Posted by shinkai   October 29, 2009 06:18
☆marious様
はじめまして!コメントありがとうございました。
Comissioned時代からのファンでいらっしゃるとは、もうコアなファンな方でいらっしゃるのですね。
ゴスペルバンド!素敵ですね。彼の曲はきっととっても映えると思います。
それにしても、こういう数年前に書いたブログにコメントを書いてくださる方がいて、感謝やら恥ずかしやら。
私自身、書いた内容を忘れかけていたのですが、フレッドハモンドに対して、すごく失礼なこと書いてますねえ。すみません。

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