July 29, 2008

イズラエル・ホートン ♪You are goodの歌詞ルーツ

Gospel Soup (73)  イズラエル・ホートン ♪You are good

 お笑い番組を見終わった息子が、心から残念そうに「エド・はるみが、最近グーをいわなくなっちゃった」という。・・・そうか、この歌をアップするタイミングが遅かったか。。。久々にゴスペル歌詞のルーツ探検隊は行く。

♪You Are Good! (あなたはグ〜〜ッ)By Israel Houghton and New Breed
 
 youtubeの映像はこちら→http://jp.youtube.com/watch?v=fCpy1Bg255A
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July 16, 2008

ゴスペルで「脱ぐ」

Gospel Soup (72)  ゴスペルで「脱ぐ」

 暑さのあまり、こんなタイトルつけてしまいましたが、まじめな話です。

 前回のブログで、友人のN子さんが、アフリカン・ゴスペルのクワイヤを立ち上げた話を書きましたが、その時のこと。ゴスペルは初めてという方も含めて、歌っている間に自然に自ら靴を脱いで裸足で床の上に立って歌い始めた方が、何人かいらしたのでした。

 それをみて
「うーん、こういう自分の皮膚感覚に従って、素直に行動に移せる人、好きだなあ。いいなあ。」と、思ったのでした。
 
 アフリカン・ゴスペルを歌うのに、ヒールの高い靴は確かに歌いにくい。
 夏ということもあるけど、ストッキングもいらなくて、本当は素足に大地が一番なんだろうなあ。ジャンベの振動も足に伝わる感じだし。それなら脱いじゃえば確かにいいのだけれど、お座敷じゃないから、普通の人なら、いったん履いた靴は、なかなか脱がない。
 
 ヒールをはいてお洒落する時はお洒落して、脱ぐ時は脱ぐ!
 「う〜ん。このメリハリ!人生コレだわ!コレ!
  ゴスペルは、脱げるからいいのよ〜!

と、人生やらゴスペルの魅力にまで思いをはせてしまいました。

 脱ぐ脱ぐといっても、ここからは靴の話だけじゃなくて、ココロの殼の話。もともとの性格にもよるけど、ココロの殼は実に脱ぎにくい。私なんて特にそうでした。続きを読む

July 15, 2008

友人がアフリカン・ゴスペル・クワイヤを立ち上げた話

Gospel Soup (71)  友人がアフリカン・ゴスペル・クワイヤを立ち上げた話

 なんだか昨年来、南アフリカのSoweto Gospel Choir(ソウェト・ゴスペル・クワイヤ)と出会ってから、アフリカづいていて、夫に言わせれば、私の名前の「りか」というのは、「アフリカのリカ」だったのかというくらい。
 
 ソウェト・ゴスペル・クワイヤ日本版公式ファンサイトもできあがり、なんとなく一段落したつもりだったところに、かつて同じクワイヤに所属していた友人N子さんが、6月末、京都市内で、アフリカン・ゴスペル中心のクワイヤを立ち上げました。

 講師は木原千賀子先生で、伴奏はアフリカンドラム(ジャンベ)のみ。メンバーはN子さんの昔からの友人ゴスペルをやっている方、あとはmixiでメンバーをつのり、ソウェト・ゴスペル・クワイヤのコミュニティのメンバーのゴスペル経験者2人、またゴスペルは初心者だけど、民族楽器やアフリカが大好きという20代半ばの若い方々など、なんと17名。で、週末は主婦は家を空けられないよ〜と思っていた私も、あまりの楽しさににメンバーに入れてもらいました!(クワイヤの名前は未定)。続きを読む

June 24, 2008

ゴスペル「でる単(その3)」 Hallelujah!

Gospel Soup (70)   ゴスペル「でる単(その3)」 Hallelujah!

 隣の市に引越をしました。結婚してから6回目の引越だし、もうかなり慣れっこなのですが、片づけものはまだ終わりません。梅雨だし気分を一新!ハレルヤ
 
 ・・・なんかそのまんまですが、晴れるや!という語感と相まって、歌っているだけで楽しくなる単語!!ハレルヤ!
 
 ゴスペルソングの歌詞にも、掛け声にも応答にも、礼拝にもかかせない素敵なことば、Hallelujah!

 ♪Glory! Glory! Hallelujah! と歌っていれば、梅雨でも楽しいなあ・・・と、強引に気分を盛り上げつつ。

 (一応Wikipediaの説明を転記しておくと→ヘブライ語由来の言葉で、「主をほめたたえよ」の意 (「ヤハ」を「ハレル(ほめる)」)。ハレルヤの語頭のhを発音せずにアレルヤという事もある。正教会では「アリルイヤ」と発音される。メシア・アーメン・イスラエルなど共に、キリスト教に残る代表的なヘブライ語の一つでもある。)
 
 しかし!しかし!しかし!
 ゴスペルシンガーは、年から年中ハレルヤ!って歌っているのに、聖書の中でハレルヤということばが出てくるのは思ったより少ないようです。続きを読む

May 18, 2008

ゴスペル「でる単」faith (名詞)

Gospel Soup (69)   ゴスペル「でる単(その2)」faith (名詞)

 「信というのは、悪魔の足でも、洗ってやればそれだけきれいになる、と信ずることだ。」
 
 これは下村湖人の青春小説「次郎物語」で、恩師が主人公の次郎を諌める時のセリフである。下村湖人は、クリスチャンではなかったはずだし、あくまで小説の一節だが、心に響くことばである。
 
 聖書には「互いに足を洗い合いなさい(ヨハネ13:14-15)」「汝の敵を愛しなさい(マタイ5:44)」ということばがあるが、敵どころかさらに、最も忌むべき「悪魔」の足でさえも洗えばきれいになると書いたあたりが下村湖人の筆力であり、比喩とはいえ、明治の人間の、肚の座った「信」を感じる。
 
 faith (名詞)=「信」。faithful(形容詞)

 聖書はもとより、ゴスペル音楽の歌詞にはよく出てくるし、faithというタイトルの歌もたくさんある。

 文脈や歌詞の内容によって、信仰・信頼・信用・自信・信念・誠実・信義・信じること・忠誠・裏切らないこと・・・などと訳すことになる。ちなみに、ブルックリン・タバナクルのキャロル・シンバラさんの著作「He's been faithful」は、『とこしえに真実なお方』と、訳されているが、実際に日本語に訳すとなると、意外に難しい。続きを読む