音楽を語る難しさ

Gospel Soup (8) 音楽を語る時　

　音楽評論という、文章のジャンルがあるが、実は・・読むのが苦手だ。
　
　夫がクラッシック好きなもので、その手の雑誌が手元にあったりしてパラパラめくってみる。

　「クリュイタンスの身上である古典的な平衡バランス感覚が後退し、寄形的洋式で出来た幻想を真っ向から攻めあげておりパリ音楽院Oの順フランス的な音色色彩も見事。」

　「肌触りが良すぎて感情を襞を抉るようなキワドイ解釈にはありつけないがとにかく順当勝利者といった輝かしい音色・見通しのよさ・録音のよさにはだれもが感心するはずだ。」

　「ベルクなど音がカオスとして魅力となる部分、単に言ってしまえばサウンドの快感があればなと、欲を言ってしまうのである。」

（↑雑誌『音楽現代』　2001/5　P156の新譜紹介本文から、適当に引用。漢字句読点も原文そのまま）。

　わ〜。わ〜。なんじゃこりゃあ。
　かなり意味不明にして呼吸困難（笑）。音楽にはリズムがあるが、文章にもリズムとか、読むときの息つぎの「間」というものがあってしかるべきだ。

　文章にリズムのない人の音楽評なんか信用せえへんで〜。

　ジャズ評もこれまた、難解なものが多くて、もはや日本語ではない「別言語」の世界だったりする。
　CDの解説で「グループ感きてる」「これはもうヘビロテのCD」とか、こういうことばも実は私は苦手。

　つくづく読んでいて楽しい音楽評なんて、ほんのほんの一握りだ。

　今日は、自分のことを120％棚上げして書いてしまった。

　わかりやすく楽しいが、リズムも品性も個性もある・・そんな文章にあこがれる。

　

Comments

1. Posted by 阿部麻里絵   August 29, 2006 04:13

はじめまして☆ブログ見させていただきました↑歌手やってるので良かったらブログ遊びに来てください☆あっ、足跡残してくれたら嬉しいです(>_<)

2. Posted by たろう   August 29, 2006 07:04

音楽雑誌って読んだことがないのですが、上記の文章は確かによくわかりませんー。あはは。

わかりにくい表現にすることで、高尚な文章に仕立てようとする意図が見える気がします。

わかりやすくて楽しい、それでいてリズム・品性・個性がある文章。しんかいさんの考えに同感です！

3. Posted by emizo   August 29, 2006 10:33

わかりやすい文章の基本として、１つの文にいいたいことはひとつ、なんですって。

あと、誰に伝えたいのかによっても、違ってくるし。ブログで書く文章っていうのは、この辺がむずかしいです。・・・

あ、音楽評論の話でしたね(;^_^A

文には、よくも悪くも、その人が見えてしまいますからね。誠実な部分、いやらしい部分、律儀な部分・・・
「Gospel Soup」には、饒舌でサービス精神豊富な、しんかいさんの姿が見えるようです♪

4. Posted by しんかい   August 29, 2006 13:14

麻里絵様・たろう様・emizo様。書き込みありがとうございます〜。
今回、私ごときが実に偉そう〜な文章を書いてしまったなあと、今更ながら冷や汗をかいてます。「1つの文にいいたいことはひとつ」→またも冷や汗。

反省の冷や汗で「ガマの油売り」みたいになってしまいました。今後、精進いたします。

5. Posted by emizo   August 29, 2006 14:53

あ、あくまで文章作成の基本として・・・で。
１つの文に言いたいことひとつだけ、を守っていたら、面白くも糞もない文章になりそう、じゃあ〜りませんか？

6. Posted by ロン＠ゴスペル   August 30, 2006 11:52

グレース・しんかいさん

私の日記に書き込みを戴き有難う御座います。

時々見ていただいているなんて・・・、
嬉し恥ずかしです(*^^*)

確かに、仰るとおり音楽雑誌掲載の評論って
まったくの別言語ですよね(^^;

これからもゴスペルのファン仲間として
宜しくお願い致します！

7. Posted by しんかい   August 30, 2006 16:46

ロンさん、おいでくださり、ありがとうございます。ロンさんのゴスペルブログは、ゴスペルに関する膨大な情報量で、見るたびにひたすら感服です。

http://plaza.rakuten.co.jp/gospelgospel/
ロンさんのページ、訪れたことのない方は、ぜひどうぞ。