ゴスペル時事ネタ・人物伝

December 10, 2006

ビッグになった女性シンガーたち

Gospel Soup (30)  ビッグになった女性シンガーたち

 例年12月といえば、忙しいながらもクリスマスを前に心躍る季節。そして、例年12月に我が家を訪れるもの。それは・・・サンタクロースと私の体重増加......。
 
 ん?体重増加は「訪れるもの」ではなくて、単なる食べ過ぎではないのか?
 
 さて、今回のブログタイトルのビッグになった女性シンガーというのも、有名(ビッグ)になった女性シンガーのことではなく、体がビッグにおなりあそばされたシンガー達です。

(影の声:自分が12月に太るからって、この記事はいったい?)
 
 まず最初は、Kierra "KiKi" Sheard(キエラ・キキ・シアード)。
 今年(2006/8)来日もしたそうですね。私はコンサート行っておりませんが、行かれた方々がどうやら一様に驚かれたのが、彼女がビッグだったことのようです。
 
Kiki 1 だって、今年発売されたアルバム『This is me』の日本版のジャケットがこれでございます。(米国版はまた違うテイストの写真です)。

 1987年生まれ。まだ19歳の美形。日本全国・世界津々浦々で、このジャケットを見ただけで、衝動「ジャケ買い」した人がかなりの人数にのぼるはず。続きを読む

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December 03, 2006

今年のマイベスト曲? ♪You Raise Me Up

Gospel Soup(29)今年のマイベスト曲? ♪You Raise Me Up  
 
 今年の流行語大賞が、荒川静香選手のイナバウワーに決定しましたね。そして今回のブログのトップの写真は、イギリスのポップ男性アイドルグループWestlife(ウエストライフ)westlife
 
 なんだ「ゴスペルグループ」じゃないじゃん?!という方、そしてなんだ「イケメンを探せ」のコーナーじゃないんだ〜?という方、「イナバウワー」と何の関係があるんだ?という方。
 今から順に、ご説明します。
  
 荒川静香選手が、トリノオリンピックフィギュアの、エキシビションの演技をしていた際、流れていた曲を覚えていらっしゃいますか?曲名は♪You Raise Me Up

 あちこちのクワイヤで、ポツポツ歌われ始めたてるみたいですし、街でも流れているのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。荒川静香選手のバックで流れていたバージョンは、Celtic Woman(ケルティック・ウーマン)という、アイルランドの女性グループがカバーして歌ったものなんですが、私にとってこの「曲」は、今年出会った曲の中でも、特にお気に入りの曲です。まずはウエストライフがカバーして歌っている映像をご覧下さい。続きを読む

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November 09, 2006

ドニー・マクラーキンとブッシュ大統領

Gospel Soup(24) ドニー・マクラーキンとブッシュ大統領

 アメリカの中間選挙の選挙結果が、開票されつつあります。
ブッシュ大統領のイラク政策の批判票もあり、下院は民主党が巻き返し、上院は両党拮抗。

 凋落の感があるブッシュですが、おそらく今回の選挙でも、そのブッシュの共和党側を応援したであろうゴスペル・シンガーがいます。

 それはドニー・マクラーキン(Donnie McClurkin)
Donnie with Bush
 
 昨年の写真ですが、この写真の出所は、ホワイトハウス。
 向かって左はじの、顔が隠れちゃってるのが、ドニー・マクラーキン。
 
 2005年6月のブラック・ミュージック月間に、Donnie McClurkin、Mary Mary、Smokie Norful, Teresa Hairston(右端Gospel Todayの編集者)がホワイトハウスに招待され、ブッシュ夫妻たちの前でゴスペルを披露した時のものです。

(ちなみに、これは毎年恒例の行事で、今年2006年のブラック・ミュージック月間に、ホワイトハウスにお呼ばれしたのは、BB KIng。
 2004年は、ニューオーリンズのジャズグループと生徒たちでした。)
 
 というわけで去年はドニー・マクラーキンも、ブラックゴスペル歌手の代表として、ホワイトハウスに招待されたわけで、これはこれでおめでたい話なんですが。
 
 う〜ん。この写真とは直接関係はないのですが、ドニー・マクラーキンとブッシュ大統領の関係に関しては、微妙〜にちょっとひっかかっているところがあります。続きを読む

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November 03, 2006

ブルックリン・タバナクルの女性ディレクター:キャロル・シンバラ(その2)

Gospel Soup (23) ブルックリン・タバナクルの女性ディレクター:キャロル・シンバラ(その2)

 ブルックリン・タバナクル・クワイヤ 総勢275名。うーん壮観ですね。ブルックリンタバナクル
 
 この荘厳なクワイヤの元締め(ヤクザじゃないっつの)のキャロル・シンバラ(Carol Cymbala)さんが、ブルックリン・タバナクル教会に夫と共に赴任したときは、楽譜も読めなかったというびっくり話は前回書きましたが、その彼女の著作です。
 
 ニューヨークのどまん中のおんぼろ教会にやって来たシンバラ夫妻。教会員もわずか、音楽的にド素人の人々を集めてクワイヤを立ち上げて、それが現在では上の写真のような大所帯になり、グラミー賞6回。

でも、この本は、その「サクセス・ストーリー」じゃないんですね。
 
 いや確かにサクセス(成功)はしてるんですが、サクセスという結果に重きを置いた本ではなく、サクセスに至る「困難を乗り越える過程」と「信仰」に重きをおいた「チャレンジ・ストーリー」「宗教本」です。
 
 決して単なる「音楽本」ではありません。キャロル 著作
 
「とこしえに真実なお方―主の御手にゆだねて―」
  -He's Been Faithful- キャロル・シンバラ著、須賀真理子訳
 

 


♪He's Been Faithfulというのは、ブルックリン・タバナクルが歌っているひとつの曲のタイトルにもなっています。がっ、あまりにストレートな本の題名を見て、ギョギョギョと「ひいてしまった」ノンクリスチャンの方(私も含めて)が、たぶん日本に、30人はいるでしょうね〜(笑)。
 
 翻訳者の方を責めるつもりはなくて、確かに訳しにくいHe's Been Faithful。
直訳すると『彼(神)は、今までずう〜っと誠実であった』ということ。
誰に対して誠実であったか? 

 

まずはキャロルさんに対して誠実
彼女の家族に対して誠実
神への救いを求める全ての人に対して神は誠実。。。で、願いをかなえて下さったというあたりなんですが。
 
 いやいや、もうそれはそれは、読んでびっくり。信じられないくらい数えきれないほどの大小の困難の連続です。
 
 経済的に苦しい新婚時代。ブルックリンに赴任しても、教会員は去っていく。教会の建物はおんぼろで屋根がくずれる・・(およよ)。

 最初は誰でも希望者をクワイヤに入隊させていたら、メンバーがいざこざを起こす。女性教会員がナイフを持ってクワイヤの練習会場に乱入する。(ひえ〜っ)

 説教中の夫に銃を持った男乱入、キャロルさん自身も、逆恨みをした女性に平手で打たれる。(涙)。

 教会運営が軌道に乗っても古い教会は手狭になる。長女はグレる。キャロルさん子宮癌になる・・・。

 集まってくるクワイヤのメンバーの過去も一筋縄ではいきません。
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October 29, 2006

ブルックリン・タバナクルの女性ディレクター:キャロル・シンバラ

Gospel Soup(22) ブルックリン・タバナクルの女性ディレクター
              キャロル・シンバラ (その1)

 
 このトップの写真は、ブルックリン・タバナクル・クワイヤ(The Brooklyn Tabernacle Choir)の、ディレクターであるキャロル・シンバラ(Carol Cymbala)さんです。
ディレクトするキャロル

 写真からもエネルギーのほとばしりを感じます。どうですか、素敵でしょ。
 
 あちこちのwebで宣伝されていますが、ブルックリン・タバナクル・クワイヤの中の選抜メンバー?The Brooklyn Tabernacle Singersが、来年2007年2月に、再来日します(神戸・名古屋・東京)。

公式Info: http://www.bts-live-in-japan-2007.com/index.html

また、リレーワークショップもあるそうです。
 http://www.bts-live-in-japan-2007.com/kobe/ws.html
 
 ブルックリン・タバナクルは、大ファンでよくご存じという方も多いと思うのですが、今回はこのCarolさんのことを書かせていただきます。

 
 今やグラミー賞6回受賞。275人のクワイヤメンバーをかかえるブルックリン・タバナクル・クワイヤ。

 そのクワイヤをディレクトし、数多くの名曲を生み出したこのCarolさんが、教会に夫と共に赴任した当初は、
 なんと実は楽譜も読めなかった!という事実をご存じでしたか?
 
 ちなみに私がその事実を知ったのは、つい1週間前でした(←いやあ、素人なもんですみませんね。)続きを読む

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October 20, 2006

ゴスペル界に果たしてイケメンはいるのか?

Gospel Soup (20)ゴスペル界にイケメンはいるのか?

 カーク エボニー雑誌 前回のブログ(2006/10/14)が好評で、多くの方がYouTubeで、ゴスペル映像を楽しんでくださったようでなによりでした。それなら動画じゃなくて、フォトジェニックなハンサム男性は、ゴスペル界にいるのだろうか、と思ったわけなんですが。
 
 そうそう!まず、現在発売の米国の黒人系雑誌『EBONY(エボニー)』11月号で、カーク・フランクリン(Kirk Franklin)が、妻と共に表紙になっています。続きを読む

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October 08, 2006

マヘリア・ジャクソン自伝を読んで

Gospel Soup (18) マヘリア・ジャクソン自伝を読んで

マヘリア・ジャクソン その2 『マヘリアジャクソン自伝』彩流社 (1994)

 実のところ、私が本当にマヘリア・ジャクソンを好きになったのは、この本を読んだあとなのである。
 
 なにしろ初めてマヘリアの歌を聞いたときは、感動ではなく驚きだった。その最初に聞いた曲というのが、彼女のSilent Night(きよしこの夜)で、CDデッキから流れてきたのは
サ〜イレンッ ナ〜イッ! ホ〜リ〜ナ〜イッ!
という、泣く子もだまる地鳴りのような、あの低く深いコントラアルトの声だったからだ。
 
 その時私は「これ、どこがサイレント(静かな)ナイト(夜)なの?サイレントというよりは、火事場のサイレンみたいじゃん。ぜんぜんクリスマスっぽくない」(←実は口が悪い)と思ったものだ。

 その後、私もゴスペルサークルにも入り、1940年代〜60年代のゴスペルのオムニバスCDを、ちょくちょく購入するようになったのだが、なにせマヘリアは「ゴスペルの女王」。1枚のCDの中には、必ず彼女の曲が数曲入っている。しかしなにせ音源は古いし、バックコーラスの声が好きになれなかったりで、そこそこに聞き流していた。
 
 しかし、やはり彼女の声は耳に残る。最初に彼女のSilent Nightを聞いた時の状況も、そしてその時に、自分が部屋のどこに立っていたかまで覚えているし、知らず知らずのうちに、彼女の声が私の頭の中で、勝手にスイッチがはいって、Down by the Riversideを奏でたりするのである。

 かつて人々が、彼女の歌に熱狂したことは知っていた。だけど、彼女の歌の何が、人々をそこまで熱狂させたのかが理解できず、だからずっと「何なんだ?この人は?」と思っていた。

 さて、『マヘリアジャクソン自伝』である。続きを読む

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October 01, 2006

ゴスペルの女王 マヘリア・ジャクソン

Gospel Soup (17) マヘリア・ジャクソン その1

 ゴスペルの女王『マヘリア・ジャクソン自伝』彩流社 を読んで、数日間かけて書いた原稿が、一瞬にしてコンピュータの不都合にして消えてしまい、失意のずんどこ、いや、どん底のシンカイでございます

 というわけで、本日はとりあえず、気を取り直して、彼女のビデオ映像情報のみ、先行ブログupいたします。mahalia Jackson 1

マヘリア・ジャクソン (Mahalia Jackson)  
1911年、ニューオーリンズに生まれる。
 響き渡るコントラ・アルトの歌声。いにしえの故郷アフリカを思わせるようなビート感。黒い大岩を思わせる容貌。何にもゆるがぬ篤い信仰に裏打ちされたストレートなゴスペル。ゴスペルの女王と称される。
1950年、カーネギー・ホールでコンサート 
1960年、ケネディ大統領の就任前夜祭で歌う。
1963年、公民権運動さなか、ワシントン大行進の日、大群衆を前にキング牧師の"I have a dream"の演説の前にゴスペルを歌う。
1971年、来日し、天皇の前でもゴスペルを披露。
1972年シカゴにて没。

1958年のニュー・ポート・ジャズフェスティバルに彼女が出演した時のもようが、「真夏の夜のジャズ(Jazz on a summer's day)」という記録映画になっています。
その映像を含めて、歌っている彼女の姿が、以下のYou Tubeというネット上の動画配信サイトで見ることができます。(フル歌唱/無料/ダウンロードなしで見られます)
1b9de835.jpg

 私たちの世代からすれば、マヘリア・ジャクソンはもはや、歴史上の人物ですが、その歴史上の人物が歌う姿を見ることができる貴重な映像です。続きを読む

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September 26, 2006

ゴスペル関係各賞における部門の細分化

Gospel Soup (16)
 
 ゴスペル関係各賞における部門の細分化

 いやあ、驚きました。って、私が知らなかっただけなんでしょうか。

 グラミー賞(Grammy Awards)の中に、ゴスペル部門があるのはもちろん知っていたのですが、その中の各部門賞ついてのこと。

 かつてチェックした時は、6部門に分かれていたのですがが、先日Richard Smallwoodの受賞歴をチェックするために、グラミー賞のオフィシャルページをみていたら、2005年に賞が1つ増え、ややっ!2006年にさらにまた1つ増えて、計8部門!になってました。
 http://www.grammy.com/GRAMMY_Awards/Annual_Show/48_nominees.aspx#11

Grammy賞 GOSPEL (2006年)
(1)最優秀ゴスペル・パフォーマンス賞(2005年に新設)
(2)最優秀ゴスペル・ソング賞 (2006年に新設)
(3)最優秀ロック・ゴスペル・アルバム賞
(4)最優秀ポップ/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム賞
(5)最優秀サザン・カントリー・ブルーグラス・ゴスペル・アルバム賞
(6)最優秀トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム賞
(7)最優秀コンテンポラリー・ソウル・ゴスペル・アルバム賞
(8)最優秀ゴスペル・クワイヤ/コーラス・アルバム賞

 いやあ、賞が増えたんだな〜と、ぼんやり思いながら、あれれ?それならゴスペル専門のダヴ(ドゥヴ)賞(Dove Awards)とステラー賞(Stellar Awards)は、いったい何部門に分かれているのだろう♪と調べはじめたら、ギョギョギョ!知らなかった〜!続きを読む

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September 21, 2006

Gospel Awards2006

Gospel Soup (15) Gospel Awards 2006 

 9月18日(祝)、大阪森ノ宮ピロティーホールで開催された、Gospel Awards 2006を、見に行った。(出演したわけではない)

 今年は開催4回目の大イベント。特別審査員に亀渕友香さんがいらっしゃり、フレッシャー部門(17組)・エキスパート部門(9組)の、計26組のグループが、舞台発表を行うコンテスト形式。なんてったって26組の大人数!!こんなにたくさんのクワイヤの熱演を、一時に見られる機会なんて、めったにあるものではない。

 感動も、感想も山ほどあるのだが、特に心に残った一つのクワイヤについて書かせていただくことにする。

 昨年度最優秀賞を受賞して、今年ゲストとして招かれた
Blessing Church International
 構成員は日本在住なのだけど、お名前から判断して、韓国・台湾系などアジア出身がほとんど。出演メンバーは11名だが、通常は60人ほどの所帯らしい。

 私は、昨年初めてこのクワイヤの演奏を聴いて、そのサウンドの魅力に惹かれ、このAwardの場で、彼らの音楽をもう一度聴くのを、1年間それはそれはず〜と楽しみに待っていたのである。
 くどいけど、ず〜っと心待ちにしていたのである
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